2014年4月25日金曜日

第67 号 (2014.04.25 .) あとがき

北川美美

とうとうPCが不意のシャットダウンを繰り返すようになり、代替えのPCに移行したため更新に時間がかかりました。お詫び申し上げます。

今号、「俳句新空間を読む」鑑賞として堀下翔(ほりした・かける)さんよりご寄稿いただきました。堀下さんは、4月に大学入学されたばかりの初々しい方ですが、落ち着きある文体からはすでに俳人と呼ぶにふさわしい冷静な視線が伺えます。今後の活躍が大いに楽しみです。

また太田うさぎさんからは「鶉」評が届き、延々とつづくこの<「鶉」を読む>のだらだら感がなんとも麒麟さんらしく思えます。ちなみにまだ続きます。

精力的な連載をご寄稿いただいている小津夜景さんは、南仏・ニース在住です。浜辺のレストランで食事をされたという日常の一コマが伝わるコメントを原稿受領時にいただきました。

ニースの料理・・・サラダニソワーズ(ニース風サラダ)くらいしか思い浮かびませんが、ニース近郊で作る料理をア・ラ・ニソワーズa la nicoise と呼ぶらしく、トマト、黒オリーブ、アンチョビー、ニンニクを使った料理のようです。今号はレシピをリンクしましょう。エルオンライン

季節は新緑の時期になり、外出するには絶好です。GWも近いですね。

俳句の林間学校 「第6回 こもろ・日盛俳句祭」の詳細が決定したようです。夏のお出かけに如何でしょうか。ちなみに小諸市のサイトにあるイベント協力俳人一覧の各リンク先がwikipediaになっていることに驚きました。



仁平勝氏の摂津幸彦論集が刊行されました。
『露地裏の散歩者-俳人攝津幸彦  仁平勝』 価格 : 2,592円(税込・送料別) 



筑紫磐井

近くの寺に散歩のついでに寄ると、既に牡丹や藤が咲き誇っている。一年も既に四分の一が過ぎてしまった。巻頭の歳旦帖、春興帖も終わり、次回は花鳥篇に移ろうと思う。鳥はホトトギスだから、俳人にとってはもう夏まじかである。

訪れた寺は観泉寺、今川家の菩提寺というが、現在今川家代々の墓こそあるが、今川家は滅んで既にない。今川家は小田信長に桶狭間で敗れた義元の裔の高家身で、最後の当主範叙は幕末には若年寄まで勤めたが、明治以後没落し、娘の嫁ぎ先で没したとも、日本橋で乞食をしているのを見たのが最後とも言われている。激動の時代の有為転変は俳句界を思わせる。

この辺りは井草というのだが、近くにイタリア風のカフェ(以前は文房を扱っていた)の店を構えている千葉晧史がこのあたりの風景を描いた俳句を「井草××」と題して総合雑誌でよく発表しているので少しは知られているかもしれない。バス通りの反対側には、かつて俳句朝日の編集長をしていた越村蔵がいたが今は少し離れた善福寺かどこかへ越している筈だ。日曜日の散歩のとき私は越村の大邸宅の前を通り、越村は朝の犬の散歩で我が家を覗いていたらしい。俳句に縁があるのはこれくらい。

そのほかの有名人は、囲碁の本因坊家で最弱の一人と言われ夭折した六世知伯がこの村の出身であり、この辺りに多い井口姓を名のっていた。後は早大ラグビー部、千川通りを越すといわさきちひろ美術館があり、カップルが田舎道をよく歩いている。

今週はこれくらい何も書くことがないということ。


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