2013年7月26日金曜日

第30 号 (2013.07.26 .) あとがき

北川美美

七月が終わろうとしています。七月、文月(ふみづき)の由来は、7月7日の七夕に詩歌を献じたり、書物を夜風に曝す風習があるからというのが定説となっているということです。詩歌の月にも関わらず、そう俳句は作れませんでした。

来週はいよいよ八月に突入。(個人的には八月になる度に「八月の濡れた砂」-1971年日活映画- を思い出します。)来週8月2・3・4日に「こもろ日盛俳句祭」が開催されます。雄大な浅間山を望み夏の思い出に多くの皆様にご参加いただければと思います。現地でのレポート、特集も組んで参ります。参加できない方もどうぞお楽しみに。

今週も盛りだくさん。夏興帖、二十四節気題詠句、そして風狂帖と多くの皆様にご投稿いいただきました。そして現在準備中ですが、「第4回芝不器男俳句新人賞」作品募集についてのコンテンツが加わります。7月29日(月)頃に再度ご確認ください。←7月26日23:30更新しました。

不安定な天候が続いておりますが、ご自愛くださいませ。よい夏、よい句、そしてよい鑑賞を。頭を冷やしつつ残りの2013を乗り切って参りたいと思います。


小諸市全景(長野県観光課のHPより)



筑紫磐井

○「戦後俳句を読む」で祝祭日について書いているが、もうすぐ2つの原爆忌、終戦忌を迎えることになる。祝祭日の議論を見ていて、こんな候補があったことを思い出して感心した。

招魂祭、追憶の日、うら盆会(8月15日)

「追憶の日」とは終戦のインパクトが強烈であったこの時期だけにできた候補であったのだろう。この日が採択されなかったのは、日本全国で追憶の日ではなく、広島、長崎、沖縄ではまた別の日が追憶の日になっているからではないかと思う。そして、最近では、3・11がこの言葉にはふさわしくなっている。

○こもろ日盛り俳句祭に関連する記事を載せているが、いよいよ8月2日(金)から開始する。まだ参加は間に合うらしいので予定が入っていない方はぜひご参加いただきたい。

なお、8月3日4時からのシンポジウム(テーマ「旧い季語・新しい季語」)では、宮坂静生、小川軽舟、山西雅子、筑紫磐井などが参加して論じ合う。


観月句会(昭和21年9月11日 於:懐古園・山城館)
※「こもろ日盛り俳句祭」小諸市のHPより

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